吉田秀子から社長退任の挨拶
お客様各位
いつも藍木野を応援していただきありがとうございます。
藍木野は今、新たに代表になった松平を中心に久留米絣の伝統を、藍木野の生き方を少しでも長く皆様に伝えていこうと新たな気持ちで頑張っています。
私もいま、遠く離れたところで日々ホームページを楽しんでいます。
実は、去年12月に皆様に30年余りに渡る感謝の思いを綴り、松平を紹介したく思っておりました。
ここ4年ほど体調がすぐれず、会社縮小にむけて会社を片付けつつ、身体のあちこちの検査と治療の日々でした。去年11月体調が急変し、出張中の久留米にて心不全と判明しました。
予想しなかった病名でした。手術に向け、体調を整えることが急務でした。
急遽、松平が会社を引き継いでくれました。感謝です。
5月末、私は無事手術を受けることができました。
循環器科のお医者様によると、病気の発生から判明するまで時間がかかっているので、術後も薬とともに生活する必要があるとのことです。
術後の体調は呼吸がずいぶん楽になり、順調です。
3か月か半年は体調を見ながら病院通いが続きますが、ゆっくり、のんびり楽しく日々を送っていたいと思います。
今、心臓病の方がとても増えているそうです。60代の方も多かったです。
皆さん、息苦しくて動けなくなるまで気が付かなかったと。
早期発見だと薬と生活改善でかなり好転するそうです。
皆様、くれぐれもお身体大切に。
何かありましたら早めの通院をなさいますように。
ご報告が遅れましたこと、お詫び申し上げます。
最後に長く頑張ってきた藍木野の心繋いでくれているスタッフの皆さんに感謝。
令和5年7月3日 吉田秀子
松平勝則からのご挨拶
このたび吉田秀子から有限会社藍木野の代表取締役を引き継ぎました松平勝則(まつだいら かつのり)と申します。これまで7年間、藍木野のホームページの運営に携わってきましたが、2年ほど前から吉田さんと何度も話をして藍木野の伝統文化を次世代につないでいくために会社経営を引き継ぐことになりました。
私は幼児教室事業をおこなう会社を経営しながら、藍木野のホームページの運営のお手伝いをしてきましたので、代表を引き継ぐことになるとは想像していませんでした。しかし、吉田さんをはじめ、スタッフのみなさん、お客様の久留米絣への愛情に触れてきたためか、私が会社を引き継ぐことで日本の伝統文化が持続できるならと引き受けることに決めました。
会社を引き継ぐといっても、私はホームページの運営を担当していたので、久留米絣、手織りの知識はほとんどありません。会社のなかで一番の素人です。いつもわからないことをスタッフのみんなに教えてもらっています。
藍木野を支えてくださっているみなさまはすでにおわかりかと思いますが、会社の代表が代わっても、製造から受注、発送、お客様との対話はこれまで通り久留米絣への愛情にあふれたスタッフが行っています。
私は吉田さん、スタッフのみんな、時にはお客様から商品のことを教わりながら経営面の仕事を担い、藍木野を応援してくださるお客様とともに大切に築いてきた伝統の仕事をつないでいきたいと考えています。
普段、裏方の仕事をしていまして、お客様とお話しする機会がないまま初めてのご挨拶となりますので、少しだけ自己紹介いたします。
私は1970年2月2日に大分県杵築市に生まれ、神奈川県相模原市で育ちました。実は私と吉田さんので出会いは私が生まれて間もない0〜1歳の時です。吉田さんと私の母は同じ大学出身の教師であり、藍木野の久留米絣を愛用する一人です。赤ん坊の頃の自分を知っている吉田さんの仕事を手伝うことになるとは、不思議でなりません。
私が経営を引き継いだ後も、藍木野が培ってきた地球を守る、立場の弱い人たちへの支援という経営理念を変えることなく、納得のできる仕事を丁寧に、ゆっくり進めていきます。吉田さん、スタッフのみんながお客様とともにおこなってきた、暮らしの中から生まれた伝統文化の知恵を社会へ還元する活動をこれからも継続していきます。