□洋服について
ファッション業界は流行に合わせ大量生産をし在庫を持たずに 1シーズンで安くし
それでも袖を通されなかった服は廃棄します。
藍木野はシンプルなデザインで30年経っても色あせないため 廃棄したことがありません。
最近は何十年も着て頂いたお洋服をネットで販売しているのを見かけます。
最初は驚きましたがとても高い値段が付いているので これもSDGsなのだと今は理解しています。
藍木野の洋服は着物のように色々な体型の方でも着られる洋服を目指しました。
永く着て頂けるポイントはいくつかあります。
まず、パターンの素晴らしさです。
洋服は肩で着るのですと。
大きくゆったりとした洋服をつくりたかった私はパタンナーさんとは 意見の相違も多々ありました。
しかし原型の良さはそのままにできるだけゆったり というこだわりは負けませんでした。
そして60年代の日本が世界でトップの技術を持っていた頃に 最初の一級技能士の資格をもつ新井さんが3年越しで藍木野の専属になってくださり 辞める時は同じ一級技能士の小川さんに繋いでくれました。
20年前、あるデパートで通りかかられ世界的有名な方と同級生だった お客様(この方はファッション業界でも大手の会社に勤務されてました。)が リバーシブルパンツを見てとても素晴らしいと褒めてくださりご自分の退職祝いに 購入してくださいました。
その時あなたの洋服たち、どれもが素晴らしいパターンです。
頑張って下さいねと。
これらのこだわりが次世代に受け継がれる洋服に仕上がっている所以です。
そして天然素材なのでいつかは自然に戻ります。
洗濯も少量の洗剤で自宅ででき環境に優しいです。
□布を合わせ、柄合わせをして、SDG'sのお洋服
洋服を作る際に出る、ある程度大きい余り布を丁寧に柄合わせをし、つなぎ合わせて新しくお洋服に生まれ変わらせます。
つないであるため、いつもの洋服と比べると、着た時につないだ部分を感じるかもしれませんが、職人さんが丁寧に破れないように力布をつけ、折りふせ縫いをしといつもの倍くらい時間をかけて仕立てています。
手間はかかりますがお求めやすい価格に。
□簡易包装。紙の再利用
宅配でのお届けも簡易包装です。
初めてのお客様はこんなに高い洋服をとびっくりされますが今ではみなさま藍木野の姿勢を理解して下さっています。
用紙も一度使ったものはFAX用紙として使ったりメモ帳にして再利用しています。
配送も段ボールを再利用しリサイクルしています。
□洋服を作った後に出るあまり布も大切に、端布として販売
反物は幅約38㎝と狭く、耳の部分にゆがみもあるため仕立て職人さんは地の目を合わせながら、柄合わせをしながら一枚ずつ洋服を仕立てています。
そのため、どうしても端布が出てしまいます。
そんな端布もある程度たまったらいろいろな柄が入るように分け、端切れパックとして販売しています。
手仕事が好きな方たちが、小さな布も大切に大切につないでパッチワークなどを楽しんでいます。
□人間みな平等
社長、社員、パートもみな平等。
社内では社長という言葉は禁句です。吉田さんと呼びます。
『60%でGO』が合言葉です。
失敗したら皆でフォローし上手くいった事は皆で喜び合うので やりがいも生まれ働きやすい環境です。
個々の生活を重視しお休みする事も快く受け入れ 仕事とプライベートの両方ともが充実した生活を送れます。
お客様に対しても平等という考えは同じです。
しかし丁寧に心を込めて接客し、一緒に商品の良さを分かち合う 間柄になっています。
□災害の復興支援、社会的弱者、環境問題へ取り組む団体への寄付など
藍木野ではこれまで、2006年12月にホームページを立ち上げてからホームページでの売り上げの一部をできるだけ直接、
寄付を必要としている方たちへ届けられるようにスタッフと寄付先を決めてきました。
東日本大震災による被害の大きかった女川町や福島県の双葉町や大熊町、日本の森を守る活動をされている
C.W.ニコル・アファンの森財団、新型コロナウイルスが蔓延している中最前線で頑張っている医療従事者の方にと守谷慶友病院、
東葛病院、また大雨などの災害の大きかった地域、ウクライナ大使館、恵まれない子供たちのため江東区無料学習支援など。
早くも16年目となりました。これからも取り組んでいきます。