芸術家の友人

芸術家の友人
高校時代の友人に1人の芸術家がいます。
昨日、彼の個展に行ってきました。

展示されている絵がどのような意図で描かれているか理解の手掛かりを探していると絵の前から離れられなくなります。平面と認識していたのに奥行きが生まれる不思議な絵です。

わが友人ながらすごい芸術家だと思います。
しかも展示されている新作の絵は利き手ではない左手で描かれています。

20年前に脳卒中で倒れ、右手は動かないのです。

美しい線、精緻な描写は描く手ではなく、心に宿っていることを知りました。

右手で描いてきたこれまでの人生、左手で描いていくこれからの人生。
芸術家は人生を2度生きられるのですね。松平勝則


『笠井俊幸 個展』 〜備忘録〜
銀座 創英ギャラリー
会期:9月11日(水)〜9月18日(水)
https://www.soei-g.com/event/