藍木野の藍染め

藍木野の藍染め
本藍染めには不思議と心惹かれます。
久留米絣は糸を染めてから織る、先染めです。

何度も、何度も糸を染め織っているので深くまで藍で染まっていて、着るほどに色の変化が
楽しめます。

糸を藍甕から出して、空気に触れさせたとたん、ふわっとグリーンから藍色に変わるのが
手品のようで驚きました。

以前、スタッフのHさんは体調がすぐれない時期が続いたとき、
贅沢だけど家の中で藍染の服を着て、寝るときも藍染の服を着ていたら
不思議と心が落ち着いてずいぶん助かったよと仰っていました。

故・中尾一美さんの染めは本当に美しく、藍木野の宝物です。
最近までは、田中比呂司さんに染めていただいていたのですが、田中さんが亡くなられた今
息子さんの稔大さんが後を継がれています。

以前田中比呂司さんの工房を訪ねた時の写真がありましたのでご紹介しますね。



徳島産の藍すくもから藍をたて、この時はたくさんの藍甕に藍がありました。

             聡子・鹿児島より